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郁美の真実 parallel story
第36章 Minerva
(早紀がいったいなんの催しに私を招待するのか....)

(「ミナーヴァ」と言ったか....いったいどういう組織なんだ....?)

疑問は次から次に湧いては来るが、とりあえず説明を聞くしかあるまい。

「催し物への招待ってのはいつなんですか?」

「明日、21時からとなっております」

「明日の21時?」

「あいにく、明日は仕事で出張が入ってるんですよ」

「ちょっと無理だな」

「ご心配には及びません」

「え?」

「その出張は、私どもで手配させていただいたものです」

「....なんですって?」

「お仕事先のことは気になさらなくても大丈夫です」

「貴方は、出張予定日の翌日、普通にお仕事先に出勤していただけば、何も問題にはならないように手配されていますので」

「あなたたちはいったい....」

(そんなことまで手配するなんて....尋常でないな)

「催しの仔細につきましては、ご依頼主が出演されるものをご覧いただく形になります」

「内容については、当日にならないと不明ですが、貴方に危険が及ぶような内容ではありませんのでご安心を」

「ご依頼主が出演する以外の催しもご覧いただけます」

「当日は19:00に私どもがお仕事先にお迎えにあがりますので、そこから会場へ移動となります」

「....」

「詳しいことは....行ってみないと判らない....ってことですね」

「ええ、少々乱暴な言い方にはなりますが、おいでになられるのが一番早いかと思います」

「わかりました....行きましょう」

「それで、誓約ってのはなんです?」

「こちらになります」

Gは、なにやら細かくびっしりと文字が書かれた書類を一枚取り出した」

「....字が多過ぎるな」

「要約してお伝えすることも可能です」

「高額なお金の支払いとか、奴隷契約みたいな文は入ってないでしょうね」

「ホッホッホ、いや、失礼いたしました、ご安心を、そういった内容は一切ございません」
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