パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 片想い

えっ！？

僕は、涼子さんの顔を見た。

涼子さんは泣いていた。次々と涙が溢れ出してくる。細い肩が小刻みに震えていた。

涼子さん……。

僕は我に返った。

とんでもないことをしてしまった。

僕は急いで涼子さんから離れると、

「涼子さん、ごめんなさい」

正座して頭を下げた。

涼子さんは、顔に手を当てて本格的に泣き出した。

「怖かった……」

「ごめんなさい。本当にごめんなさい」

僕は、何度も何度も頭を下げた。

涼子さんは、しゃくりあげていたが、それでもしばらくすると、涙は徐々に治まっていった。

やがて、涼子さんは、まくれていたスカートを元に戻すと、身体を起した。

「涼子さん……」

「もう大丈夫よ。落ち着いたから」

涼子さんは、手で涙を拭いながら言った。

「ごめんなさい。僕、僕……」

「真ちゃん、もういいの。私がいけなかったんだわ。真ちゃんに変なことをお願いして。謝らなければいけないのは私のほう……。真ちゃん、ごめんね。許してね」

「涼子さん……」

涼子さんは、僕を優しく抱きしめてくれた。涼子さんの優しさが心に沁みた。僕は、そのまま涼子さんの胸に顔を埋めて泣いた。