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片想い
第1章 片想い
「真ちゃん、お詫びをさせて」

僕がひとしきり泣いたあと、涼子さんが言った。

「お詫びって……」

「そこに横になって」

言われたとおり、僕は仰向けに横になった。

「こう?」

「それでいいわ」

涼子さんは、僕に添い寝をするように横になると、僕の股間のものを握った。

「涼子さん!?」

「私が手でしてあげる」

涼子さんの手がゆっくりと僕のものを扱きだした。初めての刺激に、柔らかくなっていた僕のものは、急速に硬さを取り戻していく。

「真ちゃん、気持ちいい?」

「うん。自分でするのとは全然違う。とっても気持ちいいよ」

「よかった。うんと気持ち良くなってね」

僕のものが先走りの液を吐き出すようになると、涼子さんの手の動きが滑らかになった。さっき覚えたばかりなのに、まるで僕の感じるところがわかっているかのように手を動かしてくれる。身体の興奮が高まり、全身が快感に包まれていった。

やがて、下腹部の奥から突き上げるように熱いものが込み上げてきた。

「涼、涼子さん、僕……」

「出そうなの?」

「うん」

「真ちゃん、いいから、このまま出して」

そう言うと、涼子さんは、僕にキスをしてくれた。

初めてのキス……。甘い味が口の中に広がっていく。涼子さんの味だ。ゾクゾクするような快感に全身が震えた。

涼子さんの手の動きが速くなった。限界だった。腰から頭へ、電気が走った。

「涼子さんっ」

僕は涼子さんにしがみつくと、腰を激しく震わせた。白い粘液が涼子さんの身体にかかる。

「真ちゃん、全部出してっ」

涼子さんは、そのまま僕のものを扱き続けてくれた。僕は痺れるような快感の中、何度も精液を吐き続けた。

発作が終わっても、涼子さんは、僕のものを握ったままでいてくれた。そうされると、なぜか僕の心は安らんだ。

「真ちゃん、さっきのキスは、私のファーストキスだからね。忘れないでね」

「ほんと?」

涼子さんは小さく頷くと、再びキスをしてくれた。

「真ちゃん、ありがとう。これは二人だけの秘密だからね」

「うん」

僕たちは、しばらく恋人たちのようにキスを楽しんだ。

3日後、涼子さんは、東京へ行ってしまった。その後、僕たちが会うことはなかった。
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