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片想い
第1章 片想い
1週間後、僕は会社を休み、約束通り彩夏と一緒に病院に行った。
産婦人科に行くのは初めてだ。待合室はお腹の大きい女の人で溢れている。その中に混じって男の人の姿も、ちらほら見えた。
「ねっ、結構、みんな旦那さんを連れて来てるでしょ」
ニコニコしながら彩夏が言った。
確かに結構いる。みんな幸せそうに隣の奥さんとしゃべっている。
そうか、彩夏はこれを見て羨ましかったのか。
彩夏の笑顔を見ながら、僕も来てよかったと思った。
「飯島さん」
名前が呼ばれた。僕は彩夏と一緒に診察室に入ろうとしたが、
「旦那さまは、もう少しこちらでお待ちください。あとで声をかけますから」
と看護師さんに止められた。僕は、診察室の入り口の前に座って待つことにした。
産婦人科に行くのは初めてだ。待合室はお腹の大きい女の人で溢れている。その中に混じって男の人の姿も、ちらほら見えた。
「ねっ、結構、みんな旦那さんを連れて来てるでしょ」
ニコニコしながら彩夏が言った。
確かに結構いる。みんな幸せそうに隣の奥さんとしゃべっている。
そうか、彩夏はこれを見て羨ましかったのか。
彩夏の笑顔を見ながら、僕も来てよかったと思った。
「飯島さん」
名前が呼ばれた。僕は彩夏と一緒に診察室に入ろうとしたが、
「旦那さまは、もう少しこちらでお待ちください。あとで声をかけますから」
と看護師さんに止められた。僕は、診察室の入り口の前に座って待つことにした。