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第1章 片想い

その夜、僕は久しぶりに彩夏を抱いた。

僕は、涼子さんに言われたとおりゴムを着けると、深くなり過ぎないよう注意しながら、腰を動かした。ちょっともの足りなさはあったが、かわいい顔を顰めて喘ぎ声を漏らす彩夏に、僕の興奮は高まっていった。

「あんっ、あんっ、あんっ」

「彩夏、気持ちいい？」

「うん、とっても気持ちいい。真司さんは？」

「僕も気持ちいいよ。このまま一緒にいこうね」

「うん」

僕はラストスパートをかけた。肉棒の出し入れを速くする。下腹部の奥が痺れてきた。

「真司さん、私、イッちゃう……イクっ」

彩夏の少し膨らんできた下腹部がピクピクと震えた。僕の肉棒がギュッと締め付けられる。

「彩夏っ」

たまらず僕も腰を震わせて精を放った。そのまま僕たちは、口を吸い合いながら、快楽の余韻を楽しんだ。

久しぶりの交歓に満足したのだろう。後始末を終えると、すぐに彩夏は眠ってしまった。スヤスヤと寝息を立てている。

僕は、トイレに行ってから、スマホを手に取った。ラインのメッセージが入っている。涼子さんからだった。

“週末、会いませんか？”

そう書いてあった。

“会いましょう。どこで？”

僕は、そう返信した。