この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想い
第1章 片想い
「僕より2つ年上で、とてもきれいな人だった。彫が深くて、目がパッチリしていて、手足もスラリと長くて……。頭もすごくよかったなあ。中学生の頃、生徒会長をしてた。全校男子の憧れの存在っていう感じだった」

「へえ、そうなんだ。真司さんは、その人に、映画みたいに、好き、って言うことはできたの?」

「そりゃあ、できなかったさ。高嶺の花っていうか、年上だったからね。家が隣どうしだったから、たまに宿題を見てもらったりしたけど、それ以外は……」

そこまで言ったとき、僕の頭の中に、ある記憶が蘇ってきた。涼子さんとした二人だけの秘密の思い出……。股間がジンと熱くなった。

「どうしたの?」

彩夏の声に我に返った。

「ごめん。ちょっと昔を思い出してた」僕は、少し照れながら返事をすると、話を続けた。

「いずれにしても僕の初恋は実らなかったんだ。そのお姉さんは、中学を卒業すると、すぐ引っ越しちゃって、それっきりさ」

「会ってみたい?」

「少しはね。でも、僕には彩夏がいるから、それで充分さ。さあ、何かおいしいものを食べに行こう。何がいい?」

彩夏は、少し考えたあと、「パスタがいい。カルボナーラが食べたい」と言った。

「じゃあ、久しぶりにあそこに行こうか。結婚する前によく行ったイタリアン・レストラン」

「うん、それがいい」

彩夏はにっこりと微笑むと、手を繋いできた。僕たちは、そのまま仲良くレストランへと向かった。
/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ