この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想い
第1章 片想い
それは、僕が中学2年へ学年が上がる春休みのときだった。相談したいことがある、と言われて僕は涼子さんの家へ行った。

「真ちゃん、上がって」

涼子さんに案内され、僕は小学生のとき以来、久ぶりに涼子さんの部屋に入った。相変わらずさっぱりしている。ぬいぐるみのような小物は、ほとんど置かれてない。そのかわり本棚には、僕にはわからない難しい本がズラリと並んでいた。

涼子さんは、僕に机の前にある椅子を勧め、自分はベッドに腰掛けた。ミニスカートからのぞく白い太腿が、当時の僕にはとても眩しかった。

「私ね、4月から東京の高校に通うの」

「知ってるよ。おばさんが言ってた」

「そう」

会話が途切れた。涼子さんは、次の言葉を言おうか言うまいか迷っているように、下を向き、足をぶらぶらさせていた。こんな涼子さんを見るのは珍しい。いつもなら単刀直入に用件を言うはずだ。相談したいことって、余程、重大なことなのだろう。それは何なのだろうか……。僕は、涼子さんが口を開くのを待った。

しかし、いつまで経っても涼子さんは、話を始めようとしない。仕方ないので、僕のほうから切り出すことにした。

「涼子さん、相談ってなに?」

「うん……」

涼子さんは、小さく返事をすると、ゆっくりと顔を上げた。上目遣いに僕の顔をじっと見る。そして、ほんのり頬を赤らめながら、「真ちゃん、シャセイってしたことある?」と聞いてきた。

「シャセイ? 絵を描くこと?」

涼子さんは頭を振った。

「そうじゃなくて、射精。男の子が精子を出すこと」

僕は、びっくりして涼子さんの顔を見た。
/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ