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君に熱視線゚
第53章 恋の修羅場ラバンバ!

途中で脱落する者が居たとしても、チームの一人が最終地点まで到達出来れば割り当てられた食材が手に入る。

その代り、最後に残った者には絶対にリタイヤ出来ないという精神的圧力が課せられる。

「うわあぁぁっやだ苗ちんっ……何か今ペタって顔に貼り付いたっ…」

「イデデでっ…由美わかったから腕に爪を立てないでっ…」

由美の叫び声につられ、周りもギャアギャア喚いてパニックに陥る。

「いやぁぁっ…あたしもう無理っ!…奥になんか変な白いの見えたもん今っ!」

発狂したように一人が訴えた。

そんな状況を繰り返し、離脱者が一人……また一人と人数が減っていく。

気付けば由美と二人連れ……。

「ねえ苗ちん……聞こえる…?」

「うん…聞こえるだよ…っ…」

二人は確認し合うと耳を澄ませた。

緊張仕切った表情で苗のクリ目が驚くほど見開いていく。
二人の耳にはどこからか、ずるずると何か重いものを引きずる音が聞こえてくる。

苗と由美はびくびくしながらそおっと後ろを振り向いた。

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