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君に熱視線゚
第1章 きっかけ


「わからない? 携帯で連絡取れないの?」


晴樹は不思議そうに聞いた。


「あの子携帯持ってないから…今、掛かってきたのも公衆電話からだし…」


「……へぇ…じゃあ、無事に辿り着くのを祈るしかないな…」

…今時、携帯持ってないなんて貴重な存在だな? 公衆電話見つける方が大変なのに…


晴樹はとりあえずその貴重な人物を待つことにした‥



――結城 晴樹――
大手食品会社からホテル業、リゾート開発に様々な分野まで一族で手がけている

§結城グループ§の御曹司

生きて行くのになに不自由なく育てられたセレブ中のセレブ…
モデルなみのスタイルに色素の薄い栗色の髪。そして品のイイ顔立ち…

何もかもを手に入れてしまったような…まさしく、天が二物も三物以上も与え過ぎてしまったような……

そんな男だった。


もちろん、学園内のお嬢軍団にもモテモテ。他校にもファンがおり、闇で隠し取りした写真が売買されるほど、そこらのアイドルよりアイドルらしかった…

そして…

貴重な人物をこの場で待つことに決めた晴樹はその数分後に…


衝撃的な出会いを果たすことになる―――

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