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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
…ハァッ! もぅ何ココ!? 入り口多すぎっ! やっと着いたよ…
苗はホテルに無事に辿り着くことができたのだが、ホテルのロビーから入ってしまい、レストラン側の入り口とまったく異なっていたためにかなり迷って遠回りをしていた…
その間、いろんなエレベーターに乗り込み上下を行ったり来たりしたのは言うまでもない…。
そう、このレストランは、ホテルと隣接した商業ビルの最上階にある高級レストランだった―――
そして、こんな場所に場違いなオーラを醸し出す少女 田中 苗は現れる…
あったっ…【グラシアス】…ココだな…
でもどうやってドア開けようっ…
苗は買い込んだ食材とタイムサービス時の死闘で手に入れた玉子、段ボール一箱を抱えて居たため見事に両手が塞がっていた…
― ゴンッゴンッ!!
―――っ!?…
なんだあれは……
優雅な一時の中、奇妙な怪奇音が鳴り響く‥
晴樹は思わず目を見張っていた。
スモーク硝子に遮られた店内は、外側から中の様子をほとんど伺う事ができなかったが店内の方からは鮮明な程に丸見えだった……
― ゴンッゴンッ!!
…っ…痛い…し、重いっ…
苗は頭突きでノックしていた…