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君に熱視線゚
第9章 嫉妬

映画さえ観れればいい! みたいな言い方をする苗の言葉を遮るように夏目はデートの約束を取り付けた


そして、苗の大好きな言葉で誘惑する…

「夕食は俺、奢るから!! 小遣いの範囲でしかご馳走出来ないけど…それでもいいか?」


苗はその言葉に目を輝かせ夏目の手を突然きゅっと握りしめた

…!っ苗の手ッ…//…スゲー気持ちいい…



苗の小さな柔らかい手に包み込まれ、夏目の心臓は速撃ちマックなみに鼓動を打ち鳴らす

そして浮かれ顔の夏目を睨みつける険しい顔の晴樹がいた。


―――っ…な、に…手なんか握ってんだよ!?



夏目を恨むに恨めない…そう、晴樹はしっかりと見ていた。苗の方から夏目の手を取り握ったことを…


そして今も尚、手をにぎにぎしながらキラキラとした瞳で夏目を一生懸命見つめ、何か言っている姿が嫌でも目に映る。


目を反らしたくてもそらせない…


嬉しそうに夏目を見つめる苗を見ていると、晴樹は胸が苦しくてしょうがなかった。


そんな晴樹に苗は更に追い討ちをかける行動をとってしまった…

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