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君に熱視線゚
第9章 嫉妬
「上の兄さん達に比べ、お前が一番……結城の血を濃く受け継いでると、わしも智晴も思ってる。
本当は智晴はお前に会社のトップを継がせたかったんだ。上の兄さん達では大人し過ぎるからな…
会社は安泰かもしれないが、それではいずれ先細りの経営になってしまう…少々、破天荒くらいのほうが面白みがあるし失敗もあるが新しい道も拓けるもんだ…
結城グループも今や経済界の怪物と言われるまでになってしまった……
だからこそ、しっかり統率のとれる者が上に立ち眼を光らせて置かなければ、これだけの大企業が崩れたらどうなると思う?」
「ああ、…悲惨なことになるな。失業者が溢れ出す」
晴樹はお爺の問いに手をプラプラさせて適当に応えた
「そうだ…大企業だからこそ責任は多大なものになる。関係無いでは済まされないんだ……ところで、晴樹」
「あ?」
「聞く所によるとお前が昔引っ張って回ってた、なんちゃらってグループが手に追えないくらい騒ぎ回ってるらしいじゃないか…」
…っ…なんで知ってるんだっ?
「少年課の知り合いから聞いてな…」