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君に熱視線゚
第9章 嫉妬

「田中 苗 1年N―B組。両親と両祖父母、少3の三つ子の弟と10人家族。今年の秋には女の子が誕生の予定……」


お爺はどんなもんだ! と余裕の笑みを浮かべ晴樹にほくそ笑んだ。


「やっぱり血は争えんな…くびれなんぞどこふく風……凹凸のないボディラインに色白だんごっ鼻。
まさしく、昭和初期の女性代表と言ってもよいくらい日本人女性の基本の体型じゃ…

あーゆう娘っ子は風呂上がりに浴衣が似合うぞ…
わしがあと二十年若かったらアタックするんだがっ…」


いや…70のあんたが20若くなっても結局は50代だから……


口惜しそうに語るお爺に晴樹は心の中でツッコんだ


「だが…まー仕方がない。今回は可愛い孫に譲るとしよう…」


「は?」


間抜けな表情の晴樹にお爺はニヤニヤしながら言った

「血は争えんと言ったはず!! わしのもろタイプということは、お前の想い人…当たりだろ? ちなみに、智晴も苗ちゃんがタイプだと言っておった!!」


……!? なんで二人して苗を知ってんだ?


「…あ、いや…っ…学園に入る前の履歴書を智晴と一緒に見てな…ふほっ」


晴樹の冷たい目線にお爺はバツが悪そうに笑いながら白状した…

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