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君に熱視線゚
第9章 嫉妬
「それは?」
自分の言葉に戸惑うように目を泳がす晴樹にお爺は聞き返す
「それは……」
“あんたに苗は渡さないから!!”
夏目の言葉が脳裏をよぎる
あんたに渡さない──…か
──ふっ…上等だよ……
その言葉‥
そっくりそのままお前に返してやるっ──!
晴樹は思い詰めていた顔を上げて凛々しい表情をお爺に向ける
「お爺…悪いけど苗は誰にもやれない! 山岸の息子には結城の本社にもいっぱい行きそびれたのが居るだろ? 順番に片付けないと恨まれるぜ?」
「…っ…そ、それもそうだなっ…」
恨まれるのは勘弁じゃっ…
「じゃ、もうすぐ午後の授業始まるから…お爺のいうとうり学生生活をエンジョイすることにした! …でわ、理事長! 僕はこの辺で失礼させて頂きます」
晴樹は言いたい事だけをハッキリと告げ、深々と頭を下げて理事長室を後にした。
苗…やっとわかった。
俺は初めから苗のことを妹だなんて見ていない―――
じゃなきゃ、たかが女に
抱きしめられたくらいで俺が赤くなるはずがない……
晴樹は屋上で苗に突然ハグされた時の事を思い出していた。
自分の言葉に戸惑うように目を泳がす晴樹にお爺は聞き返す
「それは……」
“あんたに苗は渡さないから!!”
夏目の言葉が脳裏をよぎる
あんたに渡さない──…か
──ふっ…上等だよ……
その言葉‥
そっくりそのままお前に返してやるっ──!
晴樹は思い詰めていた顔を上げて凛々しい表情をお爺に向ける
「お爺…悪いけど苗は誰にもやれない! 山岸の息子には結城の本社にもいっぱい行きそびれたのが居るだろ? 順番に片付けないと恨まれるぜ?」
「…っ…そ、それもそうだなっ…」
恨まれるのは勘弁じゃっ…
「じゃ、もうすぐ午後の授業始まるから…お爺のいうとうり学生生活をエンジョイすることにした! …でわ、理事長! 僕はこの辺で失礼させて頂きます」
晴樹は言いたい事だけをハッキリと告げ、深々と頭を下げて理事長室を後にした。
苗…やっとわかった。
俺は初めから苗のことを妹だなんて見ていない―――
じゃなきゃ、たかが女に
抱きしめられたくらいで俺が赤くなるはずがない……
晴樹は屋上で苗に突然ハグされた時の事を思い出していた。