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君に熱視線゚
第10章 無敵伝説

『晴樹ィ! わしが勝つまでこの勝負は絶対に終らせんからな!!』

‥って血眼で晴樹の乗った飛行機に叫んでたぜ!?
――――――*貴志 (談)


2年前に時間ギリギリまで勝負していた為に、ちょうど晴樹の番でタイムリミットとなっていた…

そのため辰治は2年前のあの日打ったままの形で将棋盤を保管していたのだ。


そして今回の勝負は晴樹の一打ちで決まってしまった…



「じゃあ、…辰治さん…今回はこれで…」


「いやあ待て晴樹。わしが勝つまでだ!」


「え…っ…」


「…っいーかげんにしろよ叔父貴!! 晴樹は俺に用があんだからな!? 勝負は一月二回までだ!!

晴樹もそれ以上付き合う必要ねえぞ!!
簡単に負けてるくせになぁに言ってやがんだ!?
悔しかったら腕上げろよ!! この2年ずっと将棋の本読んでたのはなんだ!?
まさか、漢字が読めなかったとかゆーんじゃねぇよな!? ああ!?」

「ぅ…」



「さすがだ…跡目を期待されてるだけあるな‥」

「ああ…綺麗な顔して
容赦ない苦言だ…」


勝負を見守っていた若衆らがボソボソと語っている


「貴志…何もそこまで」


貴志に責められ小さくなってる辰治を晴樹は庇っていた。

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