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君に熱視線゚
第10章 無敵伝説
「夏目ぇ?おぉ!
イエローか!?ガハハ!
ちょっと待て、今、
苗と代わるからよぉ」
『(イエロー?)ハィ…』
陸がしきりに夏目のことをイエローと呼んでいたため満作はそっちを憶えてしまっていた
なんだか、上機嫌の満作は受話器越しに苗を呼んでいる‥‥
よかった──機嫌よさそうだ‥
夏目はホッとした
そして受話器越しに妙に甲高い裏声が聞こえてきた…
「‥モチモチィ〜、あたち苗ェ‥パパは今、海外に出張中!ママはパーティーなのぉ!!また、遊びに来てねぇ!‥‥‥」
『‥‥‥‥‥‥』
受話器から流れてきたのはまさしくあの、
“リカちゃん電話”の名ゼリフ!!‥‥‥
『‥‥あの‥‥
‥ま、‥満作お父さん?
‥ですよね?』
「‥‥‥‥‥」
受話器越しにチッ!と言う舌打ちとバレたか!?という呟きが聞こえる…
そして遠くで‥父ちゃん!?何やってんの!!?‥
叫ぶ苗のそんな声が聞こえてきた
「もすもす!?苗だけど今のは気にしないでね」
『・・・
いゃ、いいけど別に‥
(てか、お前もモスモスなのか‥)』
「ところで、お前サンはどちらサンだかね?」
苗は満作から何も聞かぬまま受話器を奪いとっていた