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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
…苗ったら‥
まぁ、苗の事は置いといて…
「あの、晴樹サン…」
「ん?…」
急に話しかけてきた中島に晴樹はパスタをつつきながら顔を上げる‥
「なに?…」
「あの …
が、合併のことで…聞きたいことが…」
あんなんか、緊張しちゃう///彼女いるか聞きたいのにっ!
「合併の何が聞きたいんだ?」
「ぅぁ、あのっ…え〜っと‥」
“──…すいません!
ちょっと、それはできかねますっ…ほんとに申し訳ないんですがっ…”
中島が必死で質問のネタを考えていると背後でしきりに人の詫びる声がする
見ると困り顔で苗に頭をさげる必死なギャルソンがいた
晴樹もそちらの方に目を捕られている…
「ごめん…ちょっといい…?」
晴樹は中島に詫びながら席を立つと苗達の方へと歩いていった。
「…どうした?」
「あ‥
実は…御持ち帰りをされたい…と…」
「‥持ち帰り!?
‥料理を?‥‥‥」
揉めてる理由をギャルソンから聞き、晴樹は戸惑いながら苗を見る‥
二人のやり取りを見つめていた苗の手にはついさっき、買ってきたばかりであろう、プラスチックのパック容器10枚入りが握られていた──