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君に熱視線゚
第12章 死神降臨
──!っ
‥あ〜ぁやべぇ
俺、知ぃらねぇ‥‥
アイツ顔に蹴り入れやがった…
貴志は地蔵の身を案じた。
「ケッ!余裕だなぁ地ベタに寝るなんてよぉ‥」
後ろに倒れ込んだ晴樹の顔に地蔵は口に含んだガムをペッと吐き出しながらさっきのセリフをお返しした
「起きろや‥‥あぁ!?
俺ぁこの程度じゃ満足しねぇぜ!?
っ起きろっつってんだろぅがぁ――!!」
地蔵はそう言いながら一向に起きあがらない晴樹の胸ぐらを掴んで無理やり起こすと拳を振りかぶるっ!!
──パシッ―!
「!──‥っ!?」
乾いた音に目を見張ると地蔵の拳を平手で掴み込む晴樹のイッた表情がそこにはあった‥
その表情に飲まれ地蔵は石像のように固まり息を詰める‥
地蔵の拳を掴み込んだまま晴樹は静かに自分の鼻血を指先で拭い確認すると地蔵の顔にそれを擦りつけた‥‥
「俺と血の契約結んだんだ‥覚悟できてんだろうな?」
晴樹は胸ぐらを掴んだままの地蔵を微笑しながら妖しく見つめる‥‥
‥ゴクッ──
な、んだ‥コイツの眼は‥‥