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君に熱視線゚
第12章 死神降臨
「‥その後は?…

どっか行った‥って?バイクで‥‥」


『‥‥ぁ、‥スイーツ食べに行った!』


「スイーツ?‥‥


それだけ?」


『うん、それだけ‥』

「それだけにしちゃぁ‥



帰りが遅過ぎないか?」


話す度に晴樹の声のトーンが低くくなり表情に陰りが出てくる‥



‥なんだ?女と喧嘩か?


晴樹の電話の様子に車内は再び静かになっていった‥



『あと散歩した‥お腹いっぱいだったから、腹ごなし散歩しようって大ちゃんが‥』


‥散歩?

「どこを散歩した?」

『125号線沿いの防波堤だょ‥ビリーダンスしたんだ』


‥防波堤!?さっきまで居たとこじゃないか?



ふと、思考を巡らせる晴樹の脳裏には、あの時手を繋いだバカップルがバイクに乗り立ち去って行く姿を車のサイドミラーで確認していた事を思い出させた──


貴志がしきりに見てみろ!そう言って急かしたが興味がなかった為、帰る姿をちらっとミラー越しに眺めただけだった‥‥



〔変な踊り踊ってる‥〕

〔しかし、なげぇちゅぅだなぁ‥‥〕


バカップルを観察しながら騒ぐ貴志の言葉が渦を巻いたように繰り返された──


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