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君に熱視線゚
第12章 死神降臨
‥ヤバイ‥‥知りたくない‥
たぶん違う!!‥
晴樹は携帯を耳に当てたまま額に手をあて塞ぎこんだ
『兄さん?‥‥あれ?
もすもす?』
急に静かになった向こう側に苗は呼びかけた
「‥苗っ!‥」
『あ、兄さん!どったの急に‥』
「お前今日、紺色のTシャツにジーンズ着てたか!?」
『‥‥』
‥頼む‥違うっつってくれ!!
晴樹は苦痛の表情で祈る様に答えを待った‥
『す‥ごいね兄さん
どんぴしゃだょ!なんっ‥』
──プッ―ッ―
「──?おょ‥‥切れちった‥‥」
‥なんだったんだろ?
苗は突然切れた受話器を見つめ首を傾げながら元に戻した
「はぁッ──‥‥クソッ!!」
車内では再び荒れ始めた晴樹の様子に貴志が呆れ果てる
「お前なぁ‥‥女と喧嘩したぐらいで何そんなにキレてんだよ!?」
苛つきながら、ため息をついては小さく罵倒を繰り返す晴樹に貴志は今度はなだめるように肩を叩き言った
「面倒くせー女なら辞めとけっ!な‥‥
よしっ今からクラブ行ってパァッとやるか?お前の奢りで!」