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君に熱視線゚
第12章 死神降臨
そぅ、晴樹は気になっていた‥夏目が無理やりキスしたのか、それともお互い同意の上なのか…
それだけでも、状況は変わってくる‥‥
「熱烈なちゅうしてたぜ‥
嫌がってなんかいなかったけどな‥‥‥それがどうしたんだよ‥‥?」
「‥‥‥そうか‥‥
ならいい‥‥‥」
遠くを見つめ、考込む晴樹を無視して貴志は再び女といちゃつき始める
『俺、苗のこと好きだから!
あんたに苗は渡さない!』
‥なんだ‥
アイツ、もう告ったのか‥
案外、行動力あるんだな‥
この俺に喧嘩売りやがるし‥‥‥
‥嫌がらなかったってことは、告られてOKしたってことか?
―――!ッ…
嘘だろ‥苗ッ!!
晴樹の目にはもう周りが入らない──
苗を捕られる!!
その気持ちだけに疼く痛みを堪えるよう胸を押さえ顔を歪めた
そんな晴樹の気持ちに気付かず女が近寄る
「ねぇ晴樹‥‥今から二人で抜けようよ‥‥」
頭がライオンの様に膨らんだ派手なギャルは甘えた声で晴樹に絡みキスを求めた‥‥
「触るな‥殴られて口が切れてんだ‥‥‥」
晴樹はそれだけ言うと女を押しのけ店から出て行った‥