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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
「あ、ごめんちょいと兄さん!
これにそこのオードブル詰めてもらえる?」
― カサッ‥
「……‥」
苗は、隣にいた晴樹にパック容器を手渡した──
そして晴樹も苗に次から次に指示される料理を無言でパック詰めしていく‥
…ちょっ、やだぁ
苗ったらっ晴樹サンになんて事させてんのよっ‥//‥
二人の様子に中島が慌てた。
そして、瞬く間にパック10コに詰めきると、それを見て晴樹が苗に再度確認を取る
「ほんとーにっ‥今日中に食べきる?コレ」
「うん‥足りないくらい」
「はっ?」
晴樹の心配をよそに苗は、“しまった!!” そんな顔をしている
そして呟く…
「チッ‥あともう一つパック容器買って置けばよかった」
「‥‥コレだけあっても足りない!?」
「うん、‥ウチ…10人家族だし…食べ盛りの弟が3人いるから…」
「…10人っ‥‥なるほど‥
わかった、ちょっと待ってて‥」
晴樹は近くにいたギャルソンに語り掛け何かを持ってこさせた
「汁気のないやつだったらコレで大丈夫だろ?」
そう言った晴樹の手にはアルミホイルとサランラップが握られている‥
結構、面倒見のいい晴樹だった‥