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君に熱視線゚
第13章 キスマニア
‥好きだとはっきり言えばいいだけのこと‥‥
ただ‥
それが晴樹には難しい‥
‘兄さん’としての俺を必要としても、男としての俺を‥コイツは必要とするだろうか──
声を聞くだけで浮かれる自分と‘電話は用があるからかける!’
なんてはっきり言ってくれる苗に晴樹は気持ちを伝える自信がない‥‥‥
夏目のことを聞いただけで顔を赤らめた苗と、今こうして激しいディープなキスをしてても晴樹からの援助のことしか頭にない苗の態度を晴樹はかなり気にしていた‥‥‥
晴樹は抱きしめた苗を解放するとソファから立ちあがる
「着替えてくる‥‥‥」
一言だけ呟くと洗面所に向かった──
‥アメ‥‥‥捕られちった‥
兄さんからの援助はもう望めない‥‥‥ワンモアチャンス…
ワンモアだから次はナッシング‥‥
当分は‥兄さんのくれたお中元で何とかしのいでいける‥‥‥
ちょっと‥割りのいいバイトさがさなきゃだょ‥‥‥
苗はソファで正座しこれからの生活を色々と考えていた