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君に熱視線゚
第14章 つながり
「あれ、清掃中になってる?」
「今、ハルが使ってるから客用のトイレ行ってきな!」
トイレのドア越しに店の従業員とマスターの会話が聞こえてくる‥
荒い息遣いが狭いトイレのタイル壁に響き渡る‥
キスをせがむ女の口を晴樹は自分の手で塞いだ
「口は切れて痛ぇっつってんだろ!?」
晴樹は女を睨みながら腰を動かしていた‥‥
唯一、苗とつながった部分‥‥‥
唇だけは誰にも触れられたくない‥‥‥
そして、触れさせたくない‥‥
──苗ッ!
自分とキスをして、なんの反応も示さない苗に腹が立つ!!
俺だけが苦しい!
俺だけが‥‥‥
こんなに想ってる‥‥
一方通行の想いがこんなに辛いものだとは思わなかった‥
体は目の前の女を抱きながらも頭と心は苗のことでいっぱいだった‥‥
なんとかしないと‥‥
夏目に捕られる前に‥‥
そんな気持ちとは裏腹に体は一瞬の気持ち良さに飲まれて行く‥‥‥