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君に熱視線゚
第14章 つながり
そして、苗が受話器を置いたと同時に玄関先で車のとまる音がする‥

―ガンッ!ガラ―!


引き戸しきの玄関戸に一発蹴りを入れ、開けると晴樹が車から降りてきた‥‥手にはお菓子の入ったコンビニの袋と、小さめの紙袋を下げている。


「おはよ。みんないる?」


爽やかな笑顔で挨拶しながら苗にお菓子の袋を手渡した‥


晴樹の声が聞こえたのか、玄関には陸達が待ち構えていた‥その表情はまるで、親鳥から餌をせがむヒナのようである。

苗は陸達に袋を渡した‥


そして、晴樹の手に下げられている紙袋に目をつける‥


「それは何?」


「ん?‥お前にやる‥。」

その紙袋には携帯電話入っていた。


「!?え、なに?いいの?」

「あぁ、名義も俺だし電話代は俺が払うから‥」


「うそ、マジ!?メールも出来ちゃう!?」


キラキラ目で興奮する苗に晴樹は釘を刺す‥

「メールも好きなだけしていいけど‥‥

家族と由美と俺だけだ‥

わかったな?」


‥コレで夏目なんかと連絡取り合ったらキレるぞ!?


晴樹の言葉に苗は仕方なしに頷いた。

‥しょうがないか‥払いも兄さん持ちだし‥

それでも自分の携帯を持てた苗はすごく嬉しかった‥
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