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君に熱視線゚
第15章 恋心
必死の思いで言葉を絞り出している時に電話の向こうで苗を呼ぶ三つ子の声が!
―“もしもコーナー”始まるよー!!
「えぇ!!」
今見ているお笑い番組の中で苗が一番お気に入りのコーナーだった‥
「大ちゃんごめん!!また、後でかけて!!」――ガチャン
…ガチャン‥て‥苗っ…
夏目の返事も待たずに苗は電話を切った‥‥‥
そして居間からは、けたたましく笑う苗の声が響いている。
夏目は切れた携帯電話を見つめ、仕方なく後で時間を見計らって電話することに決めた。
「あおかしぃっ
笑い疲れちゃったょ!」
「苗ーー!お湯冷めるから早くお風呂入んなさい!」
番組のエンティングソングを聞きながら歌っているとオカンが台所から叫ぶ。
苗は言われたとうり風呂に入った‥‥
ジリリン
「はい、田中です!夜分遅くにどちら様でしょう?」
『‥‥‥す、すいません夜分遅くに‥‥//‥
あの、夏目です。苗サンを…』
「なんだ、兄ちゃんか?
姉ちゃんなら今セクシーシャワータイムだぜ!!」
セクシーシャワータイム!!?‥‥//‥
『風呂ってことか?』
海の受け答えに汗をかきながら夏目は聞き返した。