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君に熱視線゚
第16章 温泉旅行
「‥‥
もう、怒ってないよ‥」
晴樹はそう言いながら、檜のついたてで仕切ってある脱衣所で浴衣を着はじめる
「でも、なんでそんなに金が欲しかったんだ?」
「お金はあっても困らない」
「そりゃそうだけど…
だったら、そんな妙な相手に買収される前に俺に言えばいいだろ!?」
晴樹は着替えを済ませ泣き顔の苗の手を引き部屋へ連れていった
「だって現金が欲しかったんだも‥‥‥」
「‥言えばいいだろ?べつに」
「ダメだょ‥‥
だって現金なんか貰ったらホントの援交になっちゃうょ‥‥」
「援交‥って──」
「犯罪になっちゃうよ‥」
「‥っ!?
──っ…お前のやったことの方が、明らかに犯罪だぞ!!
だったら裁判にでも持ち込むか!?お前、結城を敵に回す気かよ!!」
「はっ!!!‥
また、権力にモノを言わせてるぅ‥‥ぅぅ‥」
「泣くなっこの程度で!
してやりたいって思うからいってんだろ!?
何が気に入らないんだよ!」
晴樹は再び怒り始めた‥
「だって‥自分でも稼いだ方が‥‥援交ずっとするわけにはいかないだも‥‥ぅぅ‥」