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君に熱視線゚
第16章 温泉旅行
苗の言葉がなんとなく晴樹の胸に引っかかる‥
「べつに‥
ずっと頼ればいいだろ?
援交って思うから変なんだろ?」
「だって援交だも‥‥‥
援助してもらう代わりに毎日ちゅうしなきゃいけないから援交だも‥‥‥
イケナイ交際だも‥‥」
──!っ…
「…しなきゃいけない…?」
苗の言葉に晴樹の表情が陰りを帯る──
「…っ…えば…」
「ぇ?」
「…言えばっ……」
「兄さん?」
「言えばいいんだよっ!!
そんなに嫌なら!!──」
‥そ、…んなに怒ったら言えないょ…
晴樹の剣幕に苗はおどおどしはじめる
ただ、‥‥‥
晴樹の方がとても、
辛く泣きそうな顔をしていた…
「もう…寝るわ俺……
なんか、疲れた…」
晴樹はため息を強く吐くと布団に潜りこんだ‥
そして、苗に背中を向けて呟く
「べつに…お前とキスしなくても相手なんて他に居るからな…
これからは何もしなくていい……
援助くらい、いくらでもしてやる…」
「‥‥」