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君に熱視線゚
第17章 慕情



「………」



──…苗っ…





晴樹は自室のベッドに横になり目を閉じた…



正直、胸はずっと痛んだまま…
夕べ、何時に寝たかどうかも解らない‥


苗が風呂から戻ってきたのは憶えてる‥
寝言で三つ子を怒ってたのも‥‥‥
気がついた時には空が明けてきてたのも記憶にある‥




晴樹は時計を見た‥




寝たのは二時間くらいか‥



睡眠もほとんど取っていない‥
運転しっぱなしですごく疲れてる筈なのに…

頭の中は変にすっきりしていてそして、胸は無性に息苦しい…


瞼は重いのに目を閉じれば眠りにつくことができなかった──



天井を見つめると、うっすらと瞳を水分の膜が覆いそして、瞼を閉じればそれは一滴の雫となって伝い落ちる‥‥‥


その瞬間、晴樹の想いが溢れ出した──

唇は大きく震え、喰い縛る歯からはどうしても声が洩れる‥


毎日のキスが楽しみでしょうがなかった──


車で10分もしない苗の家までの距離を…貴重な時間を大事にした──



一緒に旅行できる‥
そう思ったら三時間の道のりもあっとゆう間で車の運転だって苦にはならなかったのに‥‥


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