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君に熱視線゚
第17章 慕情



そして、月曜日の朝‥‥



苗は初っ端から不幸に見回れていた‥‥‥



―カラカラカラ‥‥‥


起きがけに水でも飲もう!


そう思い水道の蛇口を捻ったが、カラカラ音が延々と続く‥




‥しまった──‥


まずったかもしれない…


苗は渇いた喉を湿らすようにゴクリと唾を飲み嫌な汗を拭った。


そう‥電話よりももっと大切な──

命の次に大事な“水”

苗は水道料金の事を忘れ電話代を払い込んでしまっていたのだ──



電話代は大した金額ではなかったが、10人家族が使う水の量は半端ではなかった‥


しかも、三ヶ月滞納&今月分の請求も届いていた矢先の出来事だった。



‥どうしよう‥

姐さん(マツシマ)からの収入は電話代に当ててさほど残ってなぃ‥‥



かくなる上は‥‥あの方に直談判するしか‥‥‥






苗は、“あの方”に望みを託した──













生徒達が登校する中、
ガラガラと何かを押して歩く音がする‥‥‥



「なえちん!‥‥
どうしたの?!そんな物押して?」



朝一番‥‥‥由美はおはようの変わりにそんな質問を投げ掛けた…



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