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君に熱視線゚
第17章 慕情

苗に連絡しようとしていた晴樹の手がとまり直哉の指差す場所を窓から覗き込むと‥‥




‥‥荷物ってあれか!?




苗の足元には台車に乗せたポリタンクが並んでいる‥





‥水なんか何するんだ!?





水道なんか止められた経験のない晴樹には苗が何をしたいのかわからなかった‥


「じゃあ、俺‥ちょっと行くわ……後、頼むな」


晴樹はそう言って苗のところへ向かった‥


教室を後にした晴樹と入れ違いで毎度の訪問者、お嬢軍団がやって来る‥


「ねぇ晴樹は!?──…もしかしてまた、逃げたの?!」



「‥‥さぁ」


窓際にいたシラをきる直哉に詰め寄りギャーギャーわめく軍団の一人が何かに気づき思いきり叫ぶ──



「あぁ!!
ちょっとあれ見て!!」



‥あ‥‥しまったっ‥


焦る直也を他所に、水飲み場の二人を見た瞬間お嬢軍団は物凄い勢いで教室から出て行ってしまった。





ダダダダ―――ッ!!



「はぁるきぃっ!!」



――なに?!


けたたましい叫び声をあげながらヌーの大群のように地鳴りを響かせこちらへ走り寄ってくる――!!!




‥恐ぇェェーーっ



その迫力に伝説の死神も脅えていた。

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