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君に熱視線゚
第17章 慕情
晴樹は台車を押して学校の門を出ようとしたが、普段使いなれない台車がいうことを聞かず行きたい方へ曲がれない。
‥クソっなんだコレ!?
そんな晴樹から苗は台車を取り返し言った
「あーもぅ、兄さんは苗が居ないとホントに何もできないだから〜
ダメダメだから〜
ソーメンも食べれないしさぁ!」
「‥//‥なにっ」
そして奪い返した台車を自由自在に操った‥‥‥
駐車場まで来ると、二人はタンクを積んで台車を折りたたみ、車に乗り込む‥
「苗‥‥」
「なに?」
「毎日、これ運ぶのか?」
晴樹は聞いてみた‥
「ぅん‥父ちゃんの給料日まで何とか頑張らないと、水道代払えないしさ‥‥」
‥水道止められてんのか?
「……!っ…お前、俺が前にあげた中元があっただろ?あれに、商品券が入ってたはずだけど全部使ったのか?」
「‥あるよ‥
でも、あれじゃ水道代は‥」
「バカだなお前‥
金券ショップに行けば換金してくれるだろ?
お金とかわんねぇんだから‥
結構な金額になるはずだぜ?あれだけあったら‥
現金が欲しいんだろ?」
「‥そかっ‥‥
その手があったね‥//‥」