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君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]
そして、次の日のお昼時‥
「え
──…マジ!??
苗、付き合っちゃうの夏目クンと!?」
「ぅん!‥ちょーマジンガー!!」
「ぃゃ‥マジンガーはぃぃけどさ。
そっかぁ‥
ルパンとはほど遠いね」
苗は由美と屋上ランチしながら語っていた‥
「でも、夏目クンさぁ
すごいモテるよ?
彼氏がモテるとさぁ何か気がきじゃなぃ?
安心出来ないってかさぁ‥」
「う〜ん‥‥」
由美の言葉に苗は首を傾げる‥
ただ、告ったのも気がきじゃないのも夏目の方‥
安心出来ないのも夏目の方だった。
そして、帰宅時間になり夏目はN校舎にやってくる‥
クラスの頭にNとつくのは一応、二ノ宮の頭文字からとってクラスを解り易くしていた。
夏目のC組の校舎から苗達のN−B組は距離がある‥
夏目は早る気持ちを抑えながら苗のクラスに向かった
― ぁ、夏目クンだ!
―最近よく来るよね、
N舎に‥
彼女でもいるのかな?
―えぇやだぁ!?
アタシ夏目クン狙ってたのにぃ!
共学になってもN舎だけは女子校のまま。
女豹の巣窟にオスが現れればみんな目の色が変わるのは当然と言えよう。
夏目も狙われているうちの一人だった‥