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君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]


―ガラッ―

「苗!
ゴメン待った?!」

訪ねながら息を切らす。

待ったのは自分の方‥


ずっとすれ違いばかりで会えなかった好きな娘にやっと会える!!

夏目は昨日の夜からずっと今日の放課後が待ち遠しくて堪らなかった‥



校舎が近かったら、休み時間の度に会いに来るのに‥



夏目はそんなことも、健気に思っていた‥



「大ちゃん、ちょっと待ってて!」



迎えに来た夏目に苗は待ったをかける‥


‥苗、

この後に及んで、まだ俺に待ったをかけるのか?













クゥ…//…初(うい)ヤツめっ



今の夏目は何を言われてもハッピーボーイだった。



「ごみん!!

じゃ、行こ!」



帰り支度の整った苗と二人で並んで校舎を出る



‥すげ‥‥マジで恋人同士じゃん俺ら‥//‥



隣で並んで歩く苗を見ながら夏目は苗の手に視線を移した



‥に、


握っちゃおっかな‥///



「ねぇ、大ちゃん!」

―ビクッ


夏目が手を伸ばした瞬間に苗が話かける


「な、なに!?‥//」


伸ばした手でそのまま鼻をポリポリ掻きながら夏目は聞き返した‥


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