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君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]
夏目はそう言って断るときに思いっきりニヤケてしまっていたのだ。
好きな娘が彼女になった‥
口に出す度に実感してしまう‥‥
舞い上がり過ぎて打ち付けた小指の爪は剥がれてしまったけど‥
それに、代えられないものが手に入った──
「すごいね大ちゃん。
しょっちゅう告られるんだ!!」
「‥‥‥お前だって俺に告られただろ?‥//」
「‥‥そか…
そういや、そぅだね‥//」
「……//」
「‥‥//‥」
なんとなく沈黙が漂う‥
「苗‥」
「ん?」
「安心していいから‥」
「‥?」
俺、苗しか興味ねぇもん‥
なんなら部活だってやめてもいいってくらい‥‥
泳ぐのは好きだけど、それなら部活じゃなくてもできる!
苗は側で見てないと‥
‥苗‥‥安心出来ないのは俺の方だょ‥//‥
歩く足を止めて夏目は苗を見つめた。
「俺、
苗だけだし‥///」
「あ?
なにが?」
「──‥?!
なにがっ‥て‥//」
苗は自分のした質問を忘れていた。
‥まぁ、ぃぃゃ。
これが苗のいいとこなんだし…//
夏目は自分に言い聞かせながら、再度、苗の手に視線を移す‥