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君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]
「──‥‥‥」
‥‥マジ?‥
‥‥なんで!?
微かに見え隠れする二人の手は確かにしっかりと繋がれている──
そして、晴樹は呆然としながら二人の立ち去った校門を見つめていた‥
「‥‥‥‥‥」
どういうことだ?‥
どういうコトだなんて、わざわざ考えなくても想像はつく‥
ただ‥
晴樹は認めたくはなかった──
二人仲良く手を繋いで帰る‥‥‥
どっからどうみても恋人同士にしか見えない。
晴樹はそんな二人を認めたくはなかった‥
「ねぇ、早く行こ〜」
いつまでも呆然とつっ立っている晴樹をお嬢が急かす
「‥‥あぁ‥」
晴樹はお嬢に手を引かれるまま学校を後にした──
「ねぇ、晴樹!
ねぇ‥聞いてる?」
「‥‥あぁ‥」
「‥‥」
さっきから何を言っても抜け殻のような返事しか返さない晴樹にお嬢はしつこく食い下がっている‥
「この後どうする?」