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君に熱視線゚
第2章 新校舎

… なんだか…ヤバいかもしれない……


クラスの女子の声に聞耳を立てていた中島は焦った。

… そうだよね、考えてみればあれだけの容姿にバックは結城財閥ときた……
モテない訳がないし…


従兄のコネを利用しても中々近づくのは困難だった。それぐらいお嬢軍団の要塞は堅かったのだ。


その上、元女子高の二ノ宮出身と言う男に飢えた女豹の集団までもが晴樹争奪戦に参加してしまった‥‥


競争率は倍の倍の倍の倍の・・・・に跳ね上がり険しい道のりを進むことを余儀なくされる。


だが、そんな険しい道もなんのその…まるで急斜面の坂の下で待ち構え、転がり落ちてくる極上の獲物を意図も簡単に手に入れる、そんな不届きなヤツがいた……



午前の授業も終わりランチタイムに突入する‥
天気がいいが屋上のペンキがまだ乾いていないってことで苗と由美は教室で弁当を広げ始めた。


「なえちん、お弁当食べたら二年のとこ行ってみようよ!」

「はぃはぃ」


由美とそんな会話をしていると何やら廊下の方がざわつき始めた



「キャちょっとなにっ!? あの人誰っ!?」

「ねぇっあの人今朝の──」

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