この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]
「あ、ハル!来てくれたんだ?
今日はマスターは休みだよ!」
「あぁ、知ってる‥
ちょっと飲みたくて来ただけだから‥」
晴樹はお嬢を置いて家に戻り、再び街に繰り出していた‥
「車は?」
「置いて来た‥
ちょっと強いヤツ貰える?」
「‥へぇ、トコトン飲むつもりって訳だ‥」
いきつけの店ブルームーンに来た晴樹はカウンターに腰掛け店のチーフに酒を頼んだ。
「最近、貴志もよく来てるんだって?」
酒を準備するチーフに晴樹は尋ねる
そして、出された酒を晴樹は一気に飲み干した──
「おーおー‥
いきなり一気かょ‥‥」
「‥‥っ‥あぁ──…ペース上げないと今日は中々酔えない気がして…」
「なんだ?飲みに来たんじゃなくて、酔いに来たわけだ‥‥
なんかあったのか?‥」
チーフの問いかけに晴樹は軽く笑ってごまかす‥
そして空のグラスを返した。
「ハルを酔わすには普通の酒じゃ効かねぇな?
たまには、テキーラいくか?
もちろん、ショットで?」
ニヤリと笑うチーフに晴樹も答えた。
‥飲まなきゃやってらんねぇ‥‥‥