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君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]


チーフがテキーラを用意する間に晴樹は携帯を眺める‥




夏目とのコトを苗に確認したくても中々、電話をかけることが出来ずにいた‥‥






‥確認して‥‥


それから、どうする?




「‥‥‥‥」




晴樹は苗の番号を押しきれないまま携帯を閉じていた──



「はいよ!

今日は店も暇だから俺も付き合うぜ!」


チーフはそう言ってショットグラスを二つとレモンを並べる


「じゃあ、晴樹を悩ます元凶に乾杯!!」


「‥‥なんだょそれ」


そう言いながら、二人はグラスを持つ手を互いに交差させ、最初の一杯目をグイッと飲み干した。




「…で、そんなに携帯ばっか眺めて、誰かから連絡でもくるのか?」


最初の2、3杯だけを付き合ったチーフはほろ酔い気分の晴樹に尋ねながらテキーラを注ぐ

ボトルを空ける程の勢いで飲み、やっと酔いの回った晴樹は虚ろな目で携帯をずっと開いたり閉じたりしていた…




そして、酒の酔いでなんとなく気持ちがほぐれた晴樹は苗の番号を何気なく押してしまっていたのだ…



‥あ‥ヤバイッ…


かけちまった──



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