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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]

チーフがそう言った途端、晴樹の肩に小麦色に焼かれた女の細い腕が置かれた


「晴樹一人で飲んでるの?よかったらボックス行かない?」


色目を使ってくる女に晴樹も不敵な笑みを返す


「ボックスだったら行かない──」

氷りの入った空のグラスをカランと回しながら、同じように色目を投げ掛け口端でニヤリとほくそ笑む


その表情を読んで女は嬉しそうに晴樹に耳打ちした‥


「じゃあ、

ウチで飲み直す?…//」


晴樹は目だけで合図を返すと席を立ち、女は浮かれながら晴樹の腕に絡んでいた‥



「行ってらっしゃい‥」

チーフはそんな二人にため息交じりに声をかける


‥ほんと、引く手数多(アマタ)で羨ましいよお前は──


ただ、色目を使う表情も笑顔も感情の込もっていないことはチーフにも丸わかりではあった‥‥‥



‥まぁ一人でいるよりは気も紛れるだろ?



チーフはそんなことを思いながら、晴樹の飲み干したボトルを下げた──。












―シュボッ!


ベッドに横になってる隣で女がタバコに火をつけていた‥


「俺にも‥」


「‥やめたんじゃなかったっけ?」


手を差し出す晴樹に女は言う

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