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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
‥ハァ―‥‥‥
なんのごめんだよっ‥//‥
例え消しても耳に残る──
晴樹はベッドに腰掛け自分の頭をクシャクシャに掻き乱した
どうしようもない苛立ちと苦しい胸の疼きに成すすべもない‥‥
晴樹は再びベッドに戻るとすがりつくように女を抱きしめた──
「晴樹?
どうしたの‥‥///‥」
普段の俺様的な態度の晴樹とどこか違う。
そんな晴樹の弱々しさになんとなく母性をくすぐられ、女は晴樹を優しく抱きしめていた──
苗からメールの受信もたくさんあったが開く気にもなれなかった‥‥‥
苗の名前を見ただけで気がめいる‥
閉じた携帯はもう光らない──
晴樹は携帯の電源を切ってジーンズにしまっていた‥‥
「リエ‥‥‥」
「なに?晴樹‥//‥」
普段、お前でしか呼ばない晴樹に名前を囁かれ女は浮かれ始めていた
1日に違う女二人抱いても気持ちは埋まらない‥
苗のごめんの言葉が頭に残る‥‥
「リエ‥」
「‥//‥‥ァン‥──!」
「‥‥リエッ──!」
晴樹は頭に残る苗の声を掻き消すように、女の名前を囁き再び覆い被さった…