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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
「ねぇ晴樹?
今日は学校どうする?」
「ぅ‥ん‥
休む‥‥今、何時?」
「7時ちょい過ぎ‥」
リエに起こされ時間を確認した晴樹は携帯で村井に連絡を入れた‥
「もしもし‥村井?今日、学校休むから適当に理由つけて連絡いれてて」
『わかりました‥
今、どちらに?』
「ダチんとこ居るから‥じゃあ頼むな」
―プツ―ツ―
晴樹は用件だけ伝えると携帯を切った‥
‥また、不良に逆戻りかな?
村井は切れた携帯を手にしてそう思っていた。
そして、その日の放課後‥
夏休みに入ると直ぐに合宿が始まることもあり、今日の水泳の部活は合宿の為の説明会のみで早目に終わっていた‥
「ごめん!苗!待たせたな」
「だいじょびだょ!!」
苗と夏目は今日も一緒に帰る約束をしていたようだ‥
そして、携帯を握っていた苗の手に夏目は気づく──
「あれ‥‥いつから携帯持ってたんだ?」
「ん?
あぁコレ?
この前、図書館に勉強行った日に兄さんがくれたんだょ!」
「先輩が?‥‥へぇ──」