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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
夏目はそう呟き何か言いた気に苗を見る‥
「兄さんがね‥
由美と家族以外番号教えちゃダメだってゆーんだょ…
月の支払いも全部兄さん持ちだからさ‥‥ごみんね。
あ、でもメールだったらパケ放題だからお金かかんないしいいと思う!!」
‥いや、苗‥‥‥
お金の問題じゃないと思うけど…
晴樹の気持ちも解らなくはないが、それでも携帯でやり取りできれば夏目も嬉しい‥‥
「苗‥‥
だったらさ‥‥携帯だって俺からかければ通話料金かかんねぇじゃん‥//‥」
「‥あ、それもそだねっ」
夏目の言葉にのせられて、さっそく苗は携番とメアドを夏目と交換した──
‥うは、メル友が増えたっ!
苗はウキウキして増えたアドレスを見つめている。
夏目は彼氏のはずなのにメル友扱いだった。
そしてニコニコしながら帰る高校生カップルを後ろからゆっくりと付け狙う黒塗りのベンツに二人は気づかずにいた‥‥‥
夏目は苗とお喋りしながら苗を見つめた。
‥どうやって夏休みのデートをきりだそう……
夏目はSummerStory第2だんを実行する
「‥苗‥//‥
合宿から帰ってきたらさ‥」
──バタン!!
夏目がそう言いかけた時だった──