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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]

後ろから忙しい足音が近づき、二人の恐もての男に口を塞がれた苗と自分に向けて銃口を構える男が一人、目の前に立ちはだかる。



「え──‥‥‥」


‥な‥ んだ‥‥



コイツら……


ゴクッ‥



夏目は銃を構えた男を前ににして反射的に両手を上げていた‥




‥苗?!‥‥



男からチラチラと視線を反らし、苗を見るとグッタリとなった苗を二人の男が手早く車の後部座席に押し込み車に乗り込む!



それを確認すると銃を向けた男は言った



「‥おいガキ!


警察に言ったらどうなるかわかってんだろぅな‥‥



鬼頭の総代に伝えろ!!

余計なことしてくれんじゃねぇってよ!!」



―バタン!!


言った男は素早く助手席に乗り車は走り去った。










‥鬼頭‥‥‥

‥なんだよそれ?‥


苗──!?



意味の解らない伝言だけを残し立ち去ったヤクザ風の男の言葉が頭の中で繰り返される。



夏目はその場で我に返ると元の道を全力で走り学校へ向かった──



頭の中は混乱していた。


‥鬼頭つったらテレビでよく耳にする極道一家じゃねぇかよ!!?
そいつらになんで苗が!?

──…っ…ちくしょーー!!


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