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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
ダダダダ──ッ
「拐われたーーーーッ!!
はぁはぁ‥グッ‥はぁッ‥」
「‥‥‥
ど、どうしたの夏目クン」
ドアを壊す勢いで開けて、いきなり教員室に飛び込んで来た夏目に向かって残っていた教師達が驚きながら問掛けた
「拐われた‥って
どうゆーことだね?」
夏目は息も絶え絶えに、さっき目の前で起こったことを叫びながら必死に訴えた。
「‥なに‥それは本当か!!?──…っ急いで理事長に報告を!!」
教員室の中が慌ただしくなる。そして、連絡を受けた理事長は頭を抱え考えていた‥
‥むぅ‥‥‥
わしの苗ちゃんを……
‥鬼頭の跡目が確か、晴樹の友達だったはずだ‥
じゃあ、それ絡みで苗ちゃんは拐われてしまったと言うことか?
…ムムゥ晴樹のアホクソバカは何をやっとるんだ!!
秘蔵っ子の晴樹を酷く罵りながらお爺は晴樹の携帯に連絡を入れた。
―プツ
[お掛けになった番号は電源が‥‥]
「──‥ぬぅぅっ…」
お爺は怒りで震えながら別ところに電話をかけた。