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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]

あの時、傍に居たのは俺だけだったのにっ…


俺しか居なかったのに!!



守ってやれなかったっ…





「いつから付き合ってた?」


唇を噛み締めながら溢れる涙を堪える夏目に直哉は聞いた


「昨日から‥ズッ」




‥昨日から?‥


それで晴樹サン出て来てないのか!?‥
‥‥相当ショック受けてるってことだ‥



直哉がそんなことを考えてる目の前でお爺は静かだった──

そして、冷静に口を開く‥







「苗ちゃんは…



わしのもんだっ!!」



「──‥」

「‥‥?‥ズッ」




理事長の言葉に直哉は唖然とし、夏目は鼻をすすりながら意味が解らない‥って顔をしていた。




「‥と、取りあえず‥さっき村井サンから連絡があって、晴樹サンの行きそうな所を考えたんですけど‥」



異様な剣幕の理事長を前にして、直哉は思いつく場所を片っ端から全部言ってみる‥



「そうか‥鬼頭絡みなら先ずは晴樹を見つけて話しをしなければならん‥
苗ちゃんはとばっちりを食ったようなもんだからな」

そして、それを聞いた夏目は理事長室を飛び出し自宅のバイクを取りに向かった──

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