この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
―カラン!
「‥お、晴樹。
お前も来てたのか?」
「ん、‥‥あぁ」
「学校サボってんだよ。
夕べ飲み過ぎたとかで‥
貴志はブレンドでいいんだろ?」
マスターは晴樹の代わりに答えながら、貴志に確認をとっている
「へぇ、たまにはいいんじゃねぇの?!最近クソ真面目だったんだろ?‥と、」
話の途中で携帯が鳴ったらしく貴志はポケットを探っていた
「おぅ、なんだ?
‥‥あぁ!!?
‥だから、そんな女、知らねぇつってんだろっ
次に掛ってきても相手にすんじゃねぇぞ!あぁ‥
じゃあな」
―プツ――
「たくっ──」
「なんだ?まだ、揉めてんのか?」
電話を切ってもキレ続ける貴志に晴樹が聞いた
「あぁ、これは何でもねぇよ。
なんか、女を預かってるからとか、わけわかんねぇ脅迫電話が本部に掛ってきてるらしくてよぉ…
俺、繋がりの女だっつんだけどいっぱい居すぎて解んねぇって!
女拐ったからって極道が一々動いてられるかよ!?
命いくつあってもたんねぇっつーの!!」
「まさに極道ってか‥極悪非道だな」
貴志の語りにマスターがボヤいた。
そして、店の電話が鳴り響く‥