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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
「はい、ブルー・ムーンカフェです‥
あぁ、晴樹ね!ハイハイ‥」
マスターはそう受け応えしながら受話器を晴樹に渡した‥
「あぁ、リエ?
‥ああ‥‥わかった。
今から行くから‥じゃ」
「なんだ?
今のリエか?‥何で携帯にかけてこないんだ!?」
受話器をマスターに返す晴樹に貴志が聞いた
「携帯は今、電源切ってあるから‥‥ちょっとうざくて…」
微かに影のある表情で晴樹は答える‥
「マスター、チェックして‥
今からムーンライト行くから‥」
「なんだ、もう行くのか?」
「あぁ、リエが先に行って待ってるから‥」
マスターの問いかけにそう答えた晴樹に貴志は言った
「お、とうとうリエに落ちたか?
あの女も粘ったもんなぁ?俺も後で行くわ!」
茶化す貴志に生返事を返し晴樹は店を出た。
「なに、リエちゃん?
ニヤニヤしちゃって‥」
カウンターに座っているリエにチーフは話しかけた‥
「フフ‥‥‥
晴樹がさぁ‥‥
なんか、すごく優しいんだよねぇ‥‥//‥」
リエは頬をほんのりと染めながら自慢気に語っている‥