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君に熱視線゚
第2章 新校舎
「あぁ!その節はどうもお世話になりました!」
苗はペコッと頭を下げた
「料理はあれで足りた?」
「あぁ、はぃ!
腹八分目でちょうどよかったです」
苗もホクホクしながら答えた
そして晴樹は何か言いたそうな顔をし急にニヤニヤしはじめて聞いてきた
「‥……ぷっ…
ところで満作さん‥元気?」
…は!? なんでっウチのオトンの名を?!
「‥元気‥ですが‥
ウチの満作に何かご用でしょうか?」
…父ちゃんまたなんかしでかしたんじゃ!??
慌てる自分を落ち着けながら苗は丁寧に聞き返した
「ぶ‥‥いゃ‥元気ならいいんだ‥クッ」
……──なんだか気になる言い方するな、この人‥
苗の困惑顔をヨソに笑顔のままの晴樹を見て周りの女子はボソボソと呟いていた
「ねぇ、苗の知り合い!?」
「そうかも、だってわざわざこっちの教室まで来るんだから‥」
「でも、さっきの取り巻きのお嬢軍団はどうしたんだろ!?」
回りの女子はあれこれと想像を巡らせる。
お嬢軍団は苗の所に来るために晴樹自身が自分で追い払っていた…
「いつも、弁当食べてるの?」