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君に熱視線゚
第19章 大切な人[中編]
ボックス席のソファで唇を重ね舌を絡め合う‥
片手はすでにリエの服の中に入り込んでいた…
入り口でバタン!とドアが激しく開閉する音にも気づかずに、晴樹は心から溺れることのないディープなキスを繰り返す‥
「──…ッ?!きゃぁッ」
──ッ?
悲鳴と同時に抱きしめていたリエが姿を消し、そして自分は誰かに胸ぐらを掴まれていた──
「──‥‥夏‥目‥?」
床には突き飛ばされたリエが放心状態で自分達を見上げている──
「お前っ!なっ…」
「…っ…あんたッなんで携帯切ってんだよ!!?」
タンカをきろうとした晴樹よりも険しい表情で夏目は叫んだ!
‥なんだコイツ!!?
なんでコイツにこんなこと言われなきゃなんねぇ!?‥‥
自分の怒りの元凶が目の前に居る‥‥‥
自分の欲しかったものをあっさりと拐ったヤツが‥
忘れてた嫉妬が渦を巻いた──
怒りで震えがでてくる。
自分の好きな人と手を繋いで嬉しそうな顔をしていたコイツになんでっ‥
俺がどんな思いで携帯を切ったかも知らねぇくせにっ──
……ただ、コイツが何をこんなにキレてるのかがわからない‥